小学校高学年で毎回、「死ね」と書いていたKくん。6年生で「ぬ」と「ね」をかき分けることができず、学校では「死ぬ」と書きたいところを「死ね」と書いてしまい、先生に怒られていた。小学校末に、自己認識が形成されはじめ、うまくいかないことを人のせいにしたり、暴言暴力がなくなった。きびしい話をしても、冷静に聞いている。
中学は、通常学級、他の生徒に迷惑をかけなくなり、授業のじゃまをしない。授業はサボることはないが、毎時間寝ている。結果、通常学級では放置状態。担任からは、進路の話もまったくない。勉強は全くわからない。とくに、英語は教科書の1ページ目からわからない。当人は、のんきに、家から近い県立に行きたい、というようなことをいっていた。
中2の2学期、キッズカレッジで、現状では毎日通える高校では行くところはない。最低限、高校に行けるだけの勉強をする必要がある。本当は、かしこいんだから高校に入れば、伸びる。そのためには、かなりがんばらないとダメ。というような話を、本人にも、保護者に伝える。
そして、二学期期末試験。
当人曰く。「これまでは、(テスト期間中は)授業がないからテストは好きだった。今回は、事前に出された課題を数回繰り返してするなど、すごく勉強した。これからは、テストが嫌いになりそう」
※キッズカレッジのつぶやき1;「みんなはじめからそうなんや」
結果、前回より、5教科の合計で100点近く伸び、200点台なかばにせまる。
※キッズカレッジのつぶやき2:「学校ではますます問題にしてくれないだろうな」
キッズカレッジでは、保護者と相談しながら、Kくんが全日制の高校に入るための特別体制に入る。