SKCキッズカレッジのブログ

SKCキッズカレッジの学習室の様子などを紹介します

        NPO法人SKCキッズカレッジのブログです。

キッズカレッジ学習室のチューリップ 今年も咲きました 最初は、葉っぱだけしか出ていなかったので、「今年のチューリップは花をつけない。どういうつもりだ。ほかしてしまおうか」などさんざん悪口を浴びせかけたら、反抗心が芽生えたのか、結構きれいに咲…

3月16日は、コロナ以来の4年ぶりのキッズカレッジ恒例の「おたのしみ会」 しかし、これまでと違い、「おたのしみ会」経験者が皆無。子どもたちだけのグループで、たこ焼きをしたりする。おとなはほとんど口を出さない。これまでは、初めて顔を合わす発達のア…

「感謝」はわからない、「素粒子」なら説明できる・・・

Kくん、3年生末に突然、「僕、学校行かない」と宣言。 その後は宣言通り、4年の今も学校には行かない。 「感謝」とはどういうことか、に対して、「それはわからない。僕が率直に表せないことだから。ちゃんと言えない」 「謝る」とはどういうことか、に対し…

「テストがきらいになった」

小学校高学年で毎回、「死ね」と書いていたKくん。6年生で「ぬ」と「ね」をかき分けることができず、学校では「死ぬ」と書きたいところを「死ね」と書いてしまい、先生に怒られていた。小学校末に、自己認識が形成されはじめ、うまくいかないことを人のせい…

雑誌「教育」12月号を読む会の案内のシェア

雑誌教育を読む会(オープン)の案内をシェアします。 ズーム形式。関心のある方、ご参加ください。 ーーーーーーーーーーーーー 教育科学研究会では、毎月、オープン読む会をしています。12月27日は「新潟教育を読む会」をオープン読む会として開催します。…

勉強会の案内です。 教育科学研究会 発達障害と教育部会 年末拡大学習会 特別支援教育とインクルーシブ教育を考えるー児童期から青年期までのそれぞれの現場からー (火) 13:30 | オンライン | By 教育科学研究会(雑誌『教育』を毎月発行中) お気に入り 共…

キッズ卒業生の話 先日、JRの駅でキッズカレッジのヌシがたまたま4年前のキッズカレッジ卒業生のお母さんと遭遇した。 卒業生のYくんは、高校は単位制高校に行った。自宅では自室にこもり、自分の好きなことばかりしていたそうだ。当時キッズカレッジでや…

子どものつぶやきと、母の「教育的」力 あるところで子どものつぶやきを書いた。 ********* 子どもは天才というか、かしこいのか、時に「え!」と思うようなことを言う。 キッズカレッジの2年生、ほぼ不登校、ひらがなの読み書きは本当にしんどい。ある日の…

手造り小屋の箱庭

キッズカレッジの手作りの小屋には、箱庭もある。 ミソは、精神分析のように、あることないことまで分析しすぎないこと。 「あれやりたい」という子どもが、何かを思って、作りたいものをつくり、満足する。 すたっふは、ただ「いいね」という。深掘りはしな…

学校はもどかしい

まったく学校へ行かなかった子どもが、キッズで元気になると学校に行き始める子がいる。キッズでは、少し学習に向かえるようになった、と思っていたら、最近学習に向かうことを拒否する。本人に聞くと、「オレ、学校でがんばってるんやで」という。学校に行…

事務所の庭のキウイ

「キウイをとってもいい」という張り紙を見て、学習が早く終わった子供はキウイを取りに走った。そういうときの勢いは立派。食べてみたいというので、「すっぱいよ。食べる?」と聞くと、それでも食べるといい、薄く輪切りにして皮をむいてもらい、口にいれ…

SKCの漢字教育

書字エラー 粘土と漢字指導について 20200403 あるところで、キッズの粘土指導が漢字習得にどう効果があるのかが議論になったらしい。よくある議論で、とくに珍しいことではありませんが。しかし、粘土が漢字の書きにどう効果があるのかという問いをする人は…

「子どもの事実」vs「教師の捉えた事実」

ある教師の研究会では、これまで「学習の事実」に基づく「授業の中での子ども理解」やもっと広く「子どもの事実」を出し合い、議論を重ねてきた。低学年で習得することになっているひらがなやかけ算の習得は、中学年や高学年ではどうなっているのだろうか、…

学習障害の理解がなぜ教育の世界で広がらないのか

学習障害の理解が教育の世界で広がらない理由は根深い。すぐにあげることができるいくつかの理由がある。多くは、「ディスレクシア神話」と呼ばれている。 読みと書きは一体である。読みと書きを一緒に教えることから来た教師の思い込み。実は、読みと書きは…

粘土と漢字指導について 20200322 粘土が漢字の書きにどう効果があるのかという問いをする人は、漢字の指導とは何かをどう考えているのかをまず明らかにすべきだ。 特別支援教育でよく観察される書字の指導というものは、文字の指導ではなく、字形の書き方す…

手記2010表紙 NPO法人滋賀大キッズカレッジ(当時)の設立(2005)以前からの学習室の子どもたちの学習室および家庭での様子と学校での困難が描かれています。特別支援教育が制度化されたその後、読み書き障害、発達障害の教育は、何が変わり、何が変わって…

◆SKCキッズカレッジブログ byキッズカレッジ番頭とその仲間たち